きっかけは車内広告。"できるかも……"
都内から電車を乗り継いで2時間半、私の実家は人口約10万人の地方都市です。地元の大学を卒業し、実家から通勤できる音響関連のメーカーに勤務しました。工場に隣接する事務所での担当は営業。ひと通り業務を覚え、中堅となった7年目に東京事務所への転勤を命じられました。
初めて一人暮らしをすることになり、不安と期待(少しは羽を伸ばして遊べるかも!?)を抱いての赴任です。ただ、独り暮らしとはいえ、気軽に帰れる距離なので、週末になれば実家に帰ることが多かったですね。遊びのほうはというと、新宿や渋谷、青山などに足を運びましたが、熱心に!?通うことはありませんでした(笑)。
平凡な毎日。キャリアップに資格を……
気が付くと満員電車に揺られて職場とアパートを往復する生活。何となく張り合いがなくなっていました。東京事務所は忙しいだろうな、と考えていましたが基本はルート営業なので、思った以上に楽だったのも理由のひとつです。
そんな時、ふと目に入ったのが『あなたも資格を取ってキャリアップを……』という車内広告。何気なく眺めていると、独立開業型の例として「行政書士」をいう言葉が載っていて、"資格ねぇ""独立開業かぁ"とつぶやいていました。
それほど残業が多くなくて、行き帰りの電車や仕事の合間の息抜き(カフェでの一服ですが)などに案外時間が取れるなぁ……だったら自分でも"できるかも"そう思ったのでした。
目標設定で仕事にもプラス
さっそく本屋さんに立ち寄り、ハウツー本を一冊買って帰りました。ビールを片手にパラパラめくってみると、何だか聞き慣れない専門用語がぎっしり。ギョッとして、すぐに読むのをやめてしまいました。テレビのスイッチを入れたら、『今までの自分を変えたい! ならば資格だ!!』みたいなコマーシャルをやっていて、ちょっと笑ってしまいましたね。
それほど切羽詰まっているわけではありませんでしたが、軽い気持ちで勉強を始めようと決めました。何か目標があればやる気が出て、仕事にもプラスになる、そう考えたのです。30歳は遅すぎる、なんてことはいっさい考えませんでした。